私の秘密と恋愛
『あの子は生まれたときからモデルとして働いてたの。
小さい時はいつもその日あったことを嬉しいそうに話してたんだけど…。
小学校5年生位の時からあまり話さなくなったのよ。
嘘の笑顔ばっかで…。でもあの子は絶対に仕事には私情を挟まなかった。
仕事には本気なのあの子は。昔の私みたいに…。
そんな時中学に入って少し経った時位からまた昔みたいに本物の笑顔をするようになったのよ…。
そのきっかけをくれたのがきっとあなたたちなのよ。』
そういいながら笑顔を向けた。
何か思ってたよりも複雑だった…。
『だからあの子にはもっと嬉しそうな笑顔をしてほしい。このまま幸せに過ごしてほしかった…。なのに…なのにあの子は…』
そう言って泣き出してしまった。
「大丈夫ですよ!美弥は無事です。すぐに意識が戻りますよ。お母さんは信じて願ってあげてください。そうすればきっと美弥は元気になりますよ。」
俺にはそれしか言えなかった…。
『そうよね。私の子だものね…。ごめんなさい泣いてしまって。』
「いえ。」
『これからも美弥と仲良くしてくださいね?』
そう言った美弥のお母さんは美弥と同じ優しい笑顔をしていた。
「はい。」
『そうだ…。勝輝君は何も異常なかったそうよ。』
「そうですか。良かったです。」
『謙斗君寝てないでしょ?女の子達は寝ちゃったのかな?そこの部屋空いてるから使って。』
「ありがとうございます。」
『お休みね。』
「おやすみなさい」
そう言って部屋に入った。
美弥は愛されてる。
だからお前はちゃんと戻って来いよ!
そう言って俺は眠りについた。