最初に愛した、あなたの記憶
ガーベラの花が好き。
花は好きだけど
名前なんて全然知らなかったあたしに
自分の誕生花くらい覚えろよって
誰かがガーベラをくれたのを
覚えている。
だからあたしはガーベラが好き。大好き。
だから今日もガーベラの花をたくさん買った。
抱えきれないくらいのガーベラの香が
あたしを夢の記憶に引き戻す。
夢と現実が混ざり合って
とろとろしてる。
うとうとを繰り返しているうちに
けんちゃんの車は止まった。
どうやら着いたらしい。
ココは…
あたしの高校の近くだ。
懐かしい。
卒業以来、来てなかった
あんなに大好きだった高校なのに。
そして高校の時の帰り道に
けんちゃんがガーベラの花束を持って行く
あたしの手をぎゅっと握りしめて。
そしてある場所にしゃがみ込み
花束を置く。
そして彼は言う
「ここで亮は死んだんだよ。
亮は由季のコトが大好きだったから、辛かったろうな。先に逝くの。」
あたしの目はまた
涙でいっぱい。
声は出ないけど
涙が次から次に
あたしの頬を、胸元を、濡らしていく。
止まらない。
でも止める必要なんか
無いと思う。
あぁ、亮くん、あたしはここだよ。
あなたが愛してくれたあたしは
ここだよ。
遅くなってごめんね。
いい加減向き合うよ。
現実と自分自身に。
花は好きだけど
名前なんて全然知らなかったあたしに
自分の誕生花くらい覚えろよって
誰かがガーベラをくれたのを
覚えている。
だからあたしはガーベラが好き。大好き。
だから今日もガーベラの花をたくさん買った。
抱えきれないくらいのガーベラの香が
あたしを夢の記憶に引き戻す。
夢と現実が混ざり合って
とろとろしてる。
うとうとを繰り返しているうちに
けんちゃんの車は止まった。
どうやら着いたらしい。
ココは…
あたしの高校の近くだ。
懐かしい。
卒業以来、来てなかった
あんなに大好きだった高校なのに。
そして高校の時の帰り道に
けんちゃんがガーベラの花束を持って行く
あたしの手をぎゅっと握りしめて。
そしてある場所にしゃがみ込み
花束を置く。
そして彼は言う
「ここで亮は死んだんだよ。
亮は由季のコトが大好きだったから、辛かったろうな。先に逝くの。」
あたしの目はまた
涙でいっぱい。
声は出ないけど
涙が次から次に
あたしの頬を、胸元を、濡らしていく。
止まらない。
でも止める必要なんか
無いと思う。
あぁ、亮くん、あたしはここだよ。
あなたが愛してくれたあたしは
ここだよ。
遅くなってごめんね。
いい加減向き合うよ。
現実と自分自身に。