*あたしの好きな人*
「龍。もう帰りたい。」
「は?どうした?」
「‥‥帰りたい。」
「いいけど。」
二人は着替えて外に出た。
龍はさっきみたくメットをかぶせてくれた。
そして龍の家に行った。
久しぶりの龍の部屋。
嬉しくなってあたしはニヤけながら
ソファに腰をおろした。
「で?」
龍はそう言って隣にすわった。
「さっきはなんか機嫌悪くて、今はなおった?」
「え?」
「急に帰りたいって言ったろ?」
「あ‥‥それは‥‥ちょっと焼きもち妬いたっていうか‥‥」
「は!?何に?なんかあったっけ?」
「龍を見てる女の子がいっぱいいた。」
「‥‥それだけ?」
あたしは恥ずかしくなって下を向いた。
あぁ、あたしめんどくさい女って思われたかも。
まだ付き合って2日めなのに。