*あたしの好きな人*


龍は手をあげて来た道を戻るため、歩きだした。












「龍!」








とっさにあたしは名前を呼んでいた。








「どした?」





龍は戻ってきてくれた。








「あの、えっと‥‥ありがとう。」




「おぉ。」


龍はあたしの頭に手を乗せて少し笑った。


そして龍は帰っていった。



あたしは見えなくなるまで龍の背中を見ていた。






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