*あたしの好きな人*

そして、その日から毎日横山からメールが届くようになった。

内容は、全然ごく普通のことで、
学校のことや、友達のことを
横山は一方的に話してくる。



休み時間になるとチャイムとほぼ同時にあたしのクラスに来る。
そしてペラペラ話してチャイムが鳴ったら去っていく。

奈々も一緒にいるから申し訳ない。

でも横山はおかまいなしに来る。




正直、めんどくさい。









「はぁ〜〜〜〜。。。。」



「なんだよそのため息。」



「あ、ごめん!つい‥‥」



あたしってば、龍と一緒にいながら何こんなでかくて長いため息ついてんのよ。。。。





「なんかあったのか?」



「え、ううん。なんにもないよ。」




「ふーん。横山ってやつにちょっかい出されてんだろ?」


「えーっ!?なんで知ってるの!?」



「祐介が言ってた。」


「奈々が祐介さんに言ったんだね。」



「うぜーのか?」



「うん、まぁそこそこ。」



「はは!モテる奴は大変だなぁ。」


‥‥何その反応。
龍、あたしのことなんて
なんとも思ってないですって
感じじゃん。


もう嫌だ〜(ノд<。)゜。







あたしの中で何かが切れた。










「ねぇ龍?龍の家に行きたい。」



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