*あたしの好きな人*




え?あたし今なんて言った?


ちょっと待って!


今の取り消しー!!


ヤバイヤバイ‥‥顔真っ赤だ。
絶対真っ赤だー。


龍?聞こえた?



あ〜どうか聞こえてませんように‥‥













なんてあたしの小さな願いはむなしく、龍は少し笑った。


「ふっ。お前何自分で言って照れてんだよ。来る?俺んち。」








「‥‥‥‥いい、の?」




「柚が来たいって言ったんじゃん。来れば?俺んちなんかでいいなら。」






全然いい!
俺んちなんかで全然いいです!








そしてあたしは龍と一緒に龍の家に向かうため、いつもとは反対方向の電車に乗った。



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