*あたしの好きな人*

何あいつ。


わけわかんない。


あたしが龍を好きなことは、
横山には関係ないじゃん！




なんかﾑｶﾂｸ！





はぁ〜。。。。たぶん、
ﾑｶﾂｸのは‥‥‥
なかなかうまく龍とのことが
進展しないからかな。

ずっとこのままでもいい、
なんて思ったりもしたけど、

こんな微妙な関係、やっぱり
嫌！ﾊｯｷﾘしないのが嫌！


あたしの性格上、許されなーい！






とは言っても、そう簡単に進めれるわけじゃないし。


このﾓﾔﾓﾔした感じがﾑｶﾂｸ。









ｲﾗｲﾗしていると、
いつの間にか放課後。






「柚〜、今日も龍さんでしょ？明日は終業式だよ。また明日ね。」

奈々はそう言って教室を出た。




龍、まだかな。








「椎名さん、桜井龍なら玄関にいたよ。」


突然知らない男子に声をかけられた。



「え？あ、ありがと。」




玄関？
珍しいな。
いつも教室まで来てくれるのに。



あたしはｶﾊﾞﾝを持って玄関に走った。