*あたしの好きな人*
「おはよ!大丈夫か?」
横山はさわやかな笑顔であたしを
迎えた。
「うん‥‥ちょっとまだ体が痛いけど。」
「顔、あんまめだたないな。よかった。」
「化粧でできるだけ隠した!」
横山は少し痛々しい笑顔であたしを見た。
「よし!行くか!明日から休みだし、今日1日がんばろうな!」
そうだ。今日は終業式だ。
横山はあたしを自転車の後ろに乗せ
学校まで走った。
いつもは電車だから
なんか気分転換になった。