*あたしの好きな人*
学校に着き、教室に入ると、
奈々が一目散に飛んできた。
「柚!何その顔!」
一発でバレた。
やっぱり化粧したって
このアザは消えない。
「そのアザも何!?ってゆうか、龍さんに連絡してないの?祐介から聞いたけど、龍さん心配してるよ?何かあったの?」
「‥‥奈々‥‥‥ウッ‥‥」
あたしは奈々の顔を見て、
涙が出てきた。
そして昨日のことを話した。
「何それ‥‥最低。マヂ、そいつらどういうつもり?ムカツク。」
「奈々、龍には言わないで。祐介さんにも。」
奈々は一瞬納得いかない表情をしたけど
あたしがそう言うならわかった
って言ってくれた。
そして終業式のため体育館に向かった。