いけい☆ミラクル
0.あの日
「烏丸家に女はいらない。…だから…。」

妻は泣いていた。
我が子を放すまいと、必死に抱き締める。

「交換しよう。この子をお前達に、その子を…こちらに。」

力づくで奪われる我が子。泣きわめき、崩れ落ちる妻を鼻で笑い、女の赤ん坊と、多額の金を私達の目の前に置き、そのまま消えていった。

「…私達の…赤ちゃん…。」

「…敬子?敬子っ!!」

妻は気を失い、そのまま…二度と目覚めることは無かった…。

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