いけい☆ミラクル
「慶人くん、慶人くん!」

私のあまりのうるささに、渡り廊下の先に人がちらほら見えるようになった。

「お願い!慶人くんを呼んでください!」

誰かが呼びに行くまでも無く、この騒ぎの中心が自分のペアで、しかも自分を呼んでいると知って、慶人くんは迷惑そうに改札を隔てた近距離まで来てくれた。

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