いけい☆ミラクル
「慶人くんっ!」

「やめてください、昴さんっ!」

「俺は前からこいつが気に入らなかったんだ。

ろくに才能も無いくせに、親のコネでA組に入りやがって…。」

男はまだ立ち上がれない慶人くんに向かい、更に腕を振り上げた。

「やめてっ!」

がっ、と鈍い音がし、慶人くんを庇っていた私の上に、何か重いものがのしかかる。

慌ててそれを確認すると、口を切ったのか血を流して倒れている麻由の姿があった。

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