いけい☆ミラクル
「麻由っ!」

私は麻由を抱えて、必死に揺さぶった。
殴られた衝撃で気を失っているようだ。

私は男を睨み付けて、噛み付いた。

「あんた…女の子を殴るなんて、最低よっ!」

「こいつが勝手にっ…!」

「大体、麻由はこいつなんて名前じゃない!

あんた、ペア失格だよ!」

私は麻由をおぶさり、食堂を後にする。

慶人くんはもう立てるようだし、男は呆然として追っては来なかったため、急いで自分達の校舎へ戻った。

< 111 / 400 >

この作品をシェア

pagetop