いけい☆ミラクル
「麻由…麻由っ!」

「ん…。」

私の呼び掛けに、麻由はゆっくりと目を開けた。

あれから一般校舎に戻り、すぐに保健室に連れて来たのだった。

保健室はこんな時に限って誰もおらず、私はまず麻由をベッドに寝かせて、殴られた頬を冷やした。

麻由の意識が戻ったのは、昼休みもとっくに終わった5限目の半ば。

それほどまでに、殴られた衝撃は大きかったんだ。

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