いけい☆ミラクル
夕方まで練習して、私達は別れた。
帰りの車を待っていると、隣にそっと辻さんが立つ。

「辻さん…。」

「お嬢様、私に不手際はありませんでしたか?」

「はい。もう全然気配すら感じませんでした。

…あ…そう言えば、辻さんって、着替えの時はさすがに見てませんでしたよね?」

「いえ、見張っておりましたが?」

相手がどんなにイカつかろうが、私は迷わずビンタしたのだった。

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