いけい☆ミラクル
烏丸家に戻り、慶治さんと慶人くん、そして私の3人で夕食をとった。

そう言えばお母さんはいないのだろうか、と疑問に思い聞いてみると、慶治さんは目を伏せて話してくれた。

「…妻は…死んだよ。」

「あっ…。ごめんなさい。」

「いや、構わない。」

話はそこで尽き、だだっ広いこの部屋に重い沈黙が訪れる。

やっぱり、まずいことを聞いてしまっただろうか。

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