いけい☆ミラクル
父さんは答えない。
私は痺れを切らして、ちゃぶ台をバンッと叩いた。

「いいから言ってよ!いつも父さん言ってるでしょ。隠し事はするな、って!」

父さんは、言おうか言うまいか迷っていた様子だが、私をしっかり見据えて尋ねた。

「…どんなに辛いことでも…聞いて耐える自信があるか?」

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