いけい☆ミラクル
朱光は、鞄から勉強道具を取り出す手を止めて、私に目を向ける。

「…私、今までずっと1位だったの。それがまさか…D組の生徒に追い抜かれるなんて…。

私はずっと1位でなきゃいけないの。
だから三咲さん、あなたは私のライバルよ。」

「いや、私は1位狙ってたわけじゃなくて…。

そう、5位以内に入れれば…!」

「何、妥協?やめてよ、勝負は正々堂々しましょ。」

…この人、話聞く気ないな…。

< 277 / 400 >

この作品をシェア

pagetop