いけい☆ミラクル
その言葉にかちんときたが、ぐっと堪えた。また前みたいに、失礼なことを言ってしまいそうだから。

「ここからが大切なんだが…。
いけいには烏丸の娘ということは隠して登校してもらう。

名字は三咲をそのまま使えばいい。
烏丸の近しい親戚で、うちに住んでいることになっている。」

「それは構いませんが…。えっと、どうしてですか?」

私が尋ねると、慶治さんは困ったように目を泳がせた。

何か悪いことを言っただろうか。

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