いけい☆ミラクル
じりじりと長く感じられた授業時間を過ごし、私は隣の紺野さんに話しかけた。

「紺野さん!」

「へっ?あ…はい。」

「教科書、ありがとね。」

「う…ううんっ!いいの!…嬉しかったし…。」

「え…?」

紺野さんは、きゅっと唇を噛み締めて、意を決したように私に言った。

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