いけい☆ミラクル
ふと麻由を見ると、なぜかお弁当を前に小さく震えていた。

「麻由…?」

その時…教室の扉が大きく音をたてて開かれ、ズカズカと男がこちらに近付いてくる。

ぴたりと麻由の前で止まると、唇の端だけ上げて、笑った。

「行くぞ、奴隷。」

麻由はかたかたと震えている。
怯える麻由を無視して、男は麻由の腕を乱暴に掴み、立ち上がらせる。

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