真夏の白昼夢
夜更けの真実
食事が済むと、俺達はソファーに移動した。
ナツキはやはりお気に入りのクッションを抱く。
顔を埋めるナツキが可愛い。
俺は肩に手を回して優しく引き寄せた。
「夜が更けていくね」
俺が言うとナツキは小さく頷いた。
なんとなく、時計は見ないようにした。
「本当にこれが……最後の夜なの?」
堪えたつもりだったけど、自然と声が掠れる。
ナツキはまた控えめに頷いた。
「明日からどうするの?」
「繰り返しよ、また同じ」
そう言ってナツキは浅く笑った。