真夏の白昼夢

暗い空間で見る女の瞳は妖艶な輝きを放っている。


「たった一週間よ?八日目の朝には何の後腐れもなく出て行くわ」


この時の俺は確実に動揺していた。

動揺しながらも、目の前の女が自分の恋人になることを想像する。


男なら誰だって、一度はとびきりのイイ女と付き合いたいものだろう。

しかも一週間限定の楽な関係なのだ。

俺はごくりと唾を飲み込んだ。


「……いいよ」


俺は間違ったことをしているだろうか?

浅野さんにフラれたばかりで、少しヤケになっていたかもしれない。

だけどもう取り消せない。
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