真夏の白昼夢
初日
翌日目覚めた俺は、ぼんやりとする頭の隅でわずかな違和感を覚えた。
いつもと変わらない朝なのに、キッチンの方に人の気配がする。
起き上がって夕べの記憶を整理した。
確か夕べ真島と飲んだ後、コンビニに寄ったんだ。
あぁ、そこで変な女と出会った。
俺の記憶が確かならば、あの後その女を連れて来てしまったけど……
ゆっくりとベッドから抜け出し、ちらりとキッチンを盗み見る。
女がいる。
マジかよ。
夢であったという期待をわずかにしていたために、俺は落胆した。