真夏の白昼夢
ナツキがパクパクと食事を始めるので、俺もトーストをかじった。
俺が会社に行っている間はどうするのだろうか。
他人を一人部屋に残すなんて物騒かもしれない。
だけど目の前に居るのは俺の、恋人。契約上は。
あぁ、頭が混乱する。
「俺は会社に行くけど、君はどうする?」
ナツキはソーセージをくわえながら、少し考える。
「掃除とか買い物かな。鍵、貸しといてね」
掃除?
買い物?
本当に、なんだか同棲中の彼女みたいだ。
なんだか心臓がごそごそした。