真夏の白昼夢

仕事中も俺の頭はナツキのことでいっぱいだった。

ナツキは一体何者なのか。

なんで俺と恋人になるなんて言ったのか。

自慢じゃないけど、俺は一目惚れなんてされるような男前ではないし。

家に帰ったら金めの物と共に居なくなってるんじゃないか。

ぐるぐると考えていると、真島がやってきた。


「あぁー、頭いてぇ」

「いつも飲み過ぎなんだよ、お前は」

「俺はお前を励ましてやろうと思ってだなぁ」


あぁ、そういえばそうだった。
俺は昨日浅野さんにフラれたんだった。

あいにく、今はあの不思議な女のことで頭がいっぱいだ。
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