真夏の白昼夢
二日目
翌朝もナツキは俺より早く起きて、朝食の準備をしてくれていた。
案外尽くすタイプなんだ。
寝ぼけた頭でそんなことを思った。
ナツキはまた家を出る俺を引き止め、キスで見送る。
そしてまた俺はドギマギしたまま会社へと向かった。
通帳やらはもう家に置いてきた。
どうやらナツキは本当に俺の恋人になるらしいと感じたからだ。
たった一週間の契約なのだから、気楽に受け入れようかという気にもなってきた。
ただ、ナツキには謎が多い。
聞けば話してくれるのだろうか?