真夏の白昼夢
仕事を終えた帰り道、俺はコンビニに立ち寄る。
蒸し暑い夜だから、炭酸を飲んでスカッとさせよう。
コーラをカゴに入れる。
不意にナツキが頭に浮かんだ。
ナツキにも何か買って行ってやろうか。
俺はナツキの分もコーラを買い、小さいプリンも買った。
マンションに着き、扉を開けると昨日同様、暖かい光が溢れ出した。
「ただいま」
実家を出て一人暮らしを始めてからは、ただいまなんかも言う機会がない。
少しくすぐったいような、変な感じだ。
「お帰りなさい」
ナツキがひょっこりと顔を出した。