真夏の白昼夢
三日目
翌朝はキッチンでナツキが調理する音で目が覚めた。
腕の微かな痺れが、そこにナツキが居たことを表している。
ベッドから起き出し、キッチンに向かう俺。
「おはよう、ナツキ」
遠慮気味にそう声をかけると、ナツキは明るい笑顔を返した。
「おはよ。もう少しで朝食できるからね」
夕べ俺の腕の中で小さくなっていた姿とは見違えるほど、ナツキは楽しそうに料理をしている。
「今日は和食なんだね」
「パンが良かった?」
「いや、ご飯も好きだよ」