真夏の白昼夢
真島には今日告白することを宣言していた。
「無理だと思うぞ」と言われたけど、俺は耳を貸さなかった。
結果、この様だ。
「もう良いんだよ。放っといてくれ」
そう言って肩に置かれた手を払いのけると、真島は眉を寄せた。
「まあそう言うな。今日飲みに行こうぜ」
一人でうじうじしているのも嫌だったから、俺はその誘いに頷く。
真島はニッコリと口角をあげる。
「そうと決まれば、さっさと仕事片付けるぞ」
真島は張り切った様子で自分のデスクに戻った。