真夏の白昼夢

最初は勢いもあり、メリットについては深く考えていなかった。

強いて言うならイイ女と付き合ってみたかった。

だけど意外にも、ナツキはなかなかに尽くすタイプだったようだ。

朝と夜は食事の用意をしてくれる。

散らかし放題だった部屋を綺麗に掃除してくれる。

何よりも俺が嬉しいことは、生活に温かさが増したことだ。

クールでサバサバした印象のナツキだけど、気をつかわずに居られる空気を作ってくれている。

ほんとに何の違和感もなく、自然な形でそこに居る。
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