真夏の白昼夢
真島は不服そうな顔をした。
「今、特に出会いは求めてないんだ」
「浅野のことまだ引きずってんのか?」
いや、そうじゃない。
本当に不思議なくらい、浅野さんに対する未練はない。
ただ今は、無遠慮に入り込んで来た一人の女のことで頭がいっぱいなんだ。
彼女への不信感も和らぎ、居心地が良くなってきた所なんだ。
それに、契約上のこととは言え、彼女は俺の恋人だ。
恋人が居るのに合コンなんて行かないさ。
そんな時間があるなら、ナツキがコーラを飲む姿を見ていた方が楽しい。