真夏の白昼夢

夕食後、ナツキはソファーに座ってクッションを抱きしめながらテレビを見ていた。


「そのクッション気に入ったの?」

「うん」


ナツキはポスッとクッションに顎を沈めた。


「ナツキ専用にすると良いよ」


そう言うとナツキは嬉しそうに、ふふ、と笑った。


「ビール、飲む?」


缶のタブを開けながらナツキにもビールを勧める。

ナツキは小さく首を振った。


「コーラがいい」


俺はコーラを手渡しながら、やっぱり買っておいて良かったと思った。
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