真夏の白昼夢


「女なんて浅野一人じゃねえ!心配すんな!」

「分かった分かった」


完全に酔っ払った真島をなだめながらタクシーを拾う。

真島と飲むといつもこれだ。

体育会系は酒好きなんだろうか。

俺はタクシーに真島を乗せ、運転手に真島のマンションの場所を伝えるとドアを閉める。


俺はここからマンションも近いし、酔ってもいないから歩いて帰ることにした。

途中でコンビニに寄ろう。

俺は湿っぽい夜の街を一人で歩き出した。
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