真夏の白昼夢
四日目
容赦のない日差しで目が覚める。
日曜日なんだからもっとゆっくり寝ていたいのに。
目覚めた俺の腕の中では、まだナツキが眠っていた。
日曜くらいは君も寝坊していいよと、夕べ俺が言ったんだ。
俺はキュッと腕に力を込めてみる。
ナツキの髪からまたシトラスの香りがして、鼻をくすぐる。
「ん……」
「ナツキ、起きた?」
ぼんやりとした目のナツキが顔を上げる。
普段のキッと締まった顔からは想像つかないくらい、間の抜けた顔。
俺はついふっと笑う。