真夏の白昼夢

コンビニに寄って少し雑誌を立ち読みした後、ペットボトルのお茶とミントガムを買う。

コンビニを出た所で、突然高い声が俺を呼び止めた。


「ねえ、辛気臭い顔してんね」


振り返るとコンビニの前に座り込む長い黒髪の女性が居た。

デニムのショートパンツから伸びる脚は細く長い。

隠す気のない黒いキャミソールはスタイルの良さを現していた。

見た目だけならモデル風。
だけど怪しさはこの上ない。

俺は関わらないようにと、無視して通り過ぎようとした。
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