真夏の白昼夢
それはすごく平凡で退屈な毎日のように思えて。
なのに、なぜだろう。
それを思い浮かべると愛しくて、大切にしたいと感じる。
居なくなってしまうんだ、ナツキ。
胸の奥がきつく締まり、悲鳴をあげそうになる。
俺にとっては愛しい、ナツキとの時間。
ナツキにとって俺と居る時間はどんなものなんだろう。
ただ住まいと引き換えに、仕方なく過ごしている時間なのだろうか。
堪らないな。
なんだか悔しい。
ナツキにとっても、特別な七日間になればいいのに。