真夏の白昼夢

俺は無心に仕事をこなした。
逸る気持ちがそうさせたのだ。

真島から浅野さんと付き合ったことを報告された。

正直、嫉妬した。

浅野さんと付き合えたことに対してではない。

愛する人とずっと一緒に居られることに対してだ。

期限などない、未来のある二人が、羨ましかった。


今日の俺は心ここにあらずといった感じで、仕事が終わると脇目もふらずに会社を出た。

足早に家へと向かう。

早く帰りたい気持ちは山々だったけど、俺はコンビニに寄った。

ナツキのためにコーラを買った。
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