真夏の白昼夢

キッチンで鍋の様子を見ているナツキ。

その後ろ姿を見ながら、かける言葉を探す。

華奢な背中に愛しさが込み上げ、声が震えそうになる。


「ナツキ、おはよう」


パッと振り向いて微笑むナツキ。


「おはよう」


ナツキの完璧な微笑みは俺の心を激しく揺さぶる。


「お願いがあるんだ」


ナツキはなあに、という風に首を傾げる。


「今日はずっと一緒に居てくれないか」


ナツキはキョトンとしてみせた。
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