先生、執事、不良、幼なじみ、俺様……えーと、後なんだっけ。
意味もなく、続く。
………放課後になった。
「慣れって、怖いなー」
あろうことか、私はこの現状に慣れてきていた。
だからと言って、こいつらの誰かと、恋愛関係に陥るつもりは毛頭ないが。
「執事………こら、執事。私が呼んだら3秒以内に来る」
「申し訳ございません」
「まぁ、今回は大目に見てあげる。はい、荷物」
有無を言わず、荷物を持たせる。
いやはや、なんと楽な。
手軽な帰り道。
校門前には、不良がまだ、たむろしていた。
「えーと……あんただっけ」
私に告白してきた奴を見つける。
「バイクくらいあるんでしょ?乗せて帰ってよ」
我ながら横暴だが、勝手に日常を乱されてるんだ。
横暴がなんだ。
不良がバイクを持ってきた。
………カブかよ!