ホットレモンの憂鬱
「ぶっ…」
「今っ、何で笑ったの!?…バカにしたでしょ!?」
思わず吹き出した俺に詰め寄る真愛。
「いや、つい…。バカになんてしてないって!!」
…ただ、真愛らしいなって思っただけ。
「ほんとにっ!?」
と、疑わしげに寄せられた顔。
「ほんとだって…」
真愛の腕を引き寄せ言い終わらない間に、重ねた唇。
抱き込んだまま、ベッドに倒す。
「用意してくれたとこ申し訳ないんだけど…」
一旦離れた唇に、吸い込まれていく。
ご飯は後で食べるから。
今は真愛と触れ合っていたい…。
俺のつまらないこだわりで時間無駄にしたから。
ずっと、こうしたかった…。
何も、悩む必要なんてなかったんだよな。
だって、相手は。
俺の好きになった真愛なんだから…。
End.
2009.4.6