雪と涙とアナタと~CASE1~
そう言って空を見上げたら、私の頬に雪がかかった

その雪が解けて、頬を伝う水

その水が少し熱い

でも今は、熱くても良いか

そう思って、私は少しそのまま雪の中の夜空を見上げていた


「そうだ、美月に電話」


彼女はあの後どうしただろうか?

私の今日した卒業の話、彼女は聞いたらどんな反応をするだろうか?

そう思って私はポケットからケータイを取り出すと、メモリーから美月の名前を選択した

頬を伝う熱いものを拭うと、私は友人の声を聴くためにケータイに耳をあてて、家への道を歩き出した



** Fin **



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