雪と涙とアナタと~CASE1~
「亜祐美!」
「美月!」
卒業式後のHRが終わって、私たちは同時に声をかけた
2人して驚いてから笑いあう
「『今日ちょっと用事あるから、先に帰って』」
次の一言もタイミングよくハモッてしまい、私たちはツボから抜け出せなくなった
一通り2人で笑い合ってから、私たちは教室を出た
「今日、美月に電話して良い?」
「うん、きっと私もしたくなるから」
美月が今から何をしようとしているのかは分からない
でもそれはきっと、私と同じ事の様な気がした
いつもより儚さが増した美月は、何だか触れてしまえば消えてしまいそうな感じだった
それでも私はその事について美月に触れようとは思わない
彼女も「電話したくなる」と言っているのだから、きっとすぐに分かる事
それなら、私は求められるまで彼女をそっとしておくことにした
「美月!」
卒業式後のHRが終わって、私たちは同時に声をかけた
2人して驚いてから笑いあう
「『今日ちょっと用事あるから、先に帰って』」
次の一言もタイミングよくハモッてしまい、私たちはツボから抜け出せなくなった
一通り2人で笑い合ってから、私たちは教室を出た
「今日、美月に電話して良い?」
「うん、きっと私もしたくなるから」
美月が今から何をしようとしているのかは分からない
でもそれはきっと、私と同じ事の様な気がした
いつもより儚さが増した美月は、何だか触れてしまえば消えてしまいそうな感じだった
それでも私はその事について美月に触れようとは思わない
彼女も「電話したくなる」と言っているのだから、きっとすぐに分かる事
それなら、私は求められるまで彼女をそっとしておくことにした