同じ歩幅で ~恋、してますか~
公園の中をゆっくりゆっくり歩く。
美知さんとはゆっくり歩くのがいい。
風の匂いを感じながら、
鳥の声を聞きながら・・・
時々、美知さんの横顔を眺めて。
「良かったら・・・ずっと隣におってくれませんか?」
立ち止まると、美知さんはくるっと振り返って・・・
右手を差し出してくれたんや。
「私で良かったら・・・ずっと隣におりたいです」
私は美知さんと握手をし、そのまま手を離さずに歩き出した。