わたしと幼なじみ達
「なんだよ、それ。」




純から聞いたことは…全部じゃなかったんだな…。




「俺、DVでさ?1回、全力で殴っちゃって姫香ちゃん、入院しちゃってさー。」
「…は?」




じゃぁ、姫が入院した本当の原因は…




「ルールはいろいろ変わったみたいだけど、秋南が勝ったんだよ。」

「姫が間に合わなかったからか?」

「知ってんじゃん。」

「お前がどっかに姫をやったんだろ!!」

「さぁ?」

「安西!!なんで姫を巻き込んだ?もし…姫が死んでたらどうすんだよ!!知ってたんだろ?青葉の事!!」

「知ってたわよ。でも、拓斗を調べないで勝負を受けたのは桜井さんよ?」

「姫が…。姫が悩んでたの知ってんだろ?俺、ずっと調べてたんだよ…。なんで姫がハブられるのか。」





確証はないから、言わなかった。




でも…





「お前だろ?安西。そんな事したって…。お前の事キライになるだけだよ。」

「…。ごめんなさい!!」





急に安西が謝った。




「ほんとは、怖かったの!!拓斗が…あんなにやるなんて…」




泣き出したから、俺はもういい、と言って青葉の方を向いた。





「姫はどこにいる?」

「それ言うほど、お人好しに見える?」




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