ホームレッスン
早苗は、氷雨とも仲がいいから一緒に家に遊びに行ってたりしていた。
それが、匂いまでわかるようになってたなんて……。
「まぁ、氷雨が来てくれっていったからな」
「そうなんだっ、幸ちゃんっ、うーん」
疑いもせずに納得した早苗は、俺の目の前に立つと唇を突き出した。
「はいはい、ちゅっ」
「えへへっ、今日のご飯はカレーだよっ」
行ってきますとお帰りのキスは、もはや習慣になっていた。
いつまでもラブラブでいたいという早苗の希望で、同居するときに決めたこと。