ホームレッスン
「どうだった1日目」
途中で帰った卑怯者くんは、大して気にも留めていないような顔で聞く。
「あぁ、愛子ちゃんはいい子だったけど……、まぁ」
「ははっ……お母さんのほう?」
「そうなんだよ……、ご飯どうぞって、早苗が待ってるっつーのに」
そう、俺には愛する早苗がいるんだ。
「んじゃ、そろそろ帰れよ」
またもやそういわれて見た時計には、ちょっとヤバイと思ってしまうような時刻。
今日は残業って事にしておこう。