ホームレッスン





「どうだった1日目」



途中で帰った卑怯者くんは、大して気にも留めていないような顔で聞く。



「あぁ、愛子ちゃんはいい子だったけど……、まぁ」



「ははっ……お母さんのほう?」



「そうなんだよ……、ご飯どうぞって、早苗が待ってるっつーのに」



そう、俺には愛する早苗がいるんだ。




「んじゃ、そろそろ帰れよ」



またもやそういわれて見た時計には、ちょっとヤバイと思ってしまうような時刻。



今日は残業って事にしておこう。






< 44 / 83 >

この作品をシェア

pagetop