雪と涙とアナタと~CASE2~
「なっ、美月どうしちゃったんだよ!!う゛っ……」


私が不意に触れれた彼の胸

冷たい私の手に、彼は反応した

そうしてそのまま私は彼の胸にキスを落とす

それが合図かのように、私の視界は一転した

気がつけば彼に押し倒されている状態

見つめる先には彼の苦しそうな顔があった


「知らねぇからな……もう止められねぇよ?」


そう言って彼は私の唇に深く甘いキスを落とした

味わったことのない感覚に、私は声を漏らしそうになる

でもそれを寸前で堪えていく

声を出せば、彼女の紗江の代わりにはならない

私が声を出した瞬間、彼は現実世界に引き戻されてしまう

だから一連の行為の間、私はずっと快感に酔いしれる事に耐えていた

彼の指先からくる1つ1つの快感に反応する体


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