雪と涙とアナタと~CASE2~
「明日は俺予備校休みだし、美月は学校もうないしね」


ニッと笑う彼は、いつの間にか後ろに黒いオーラが見えるよう

前髪を持ち上げて私のおでこにキスを落とすと彼は私の耳元で囁くように呟いた


「今まで泣かした分、これからは満たして鳴かしてあげる」


その言葉に私の身体の熱が一気に灯った


「ば、バカじゃないの!?何言ってのよ!!」


そう言って私は彼の胸を叩いたが、全く無意味な行動に終わってしまう


「だから、もう1人で泣かないで……って元々俺が泣かしたわけだけど」


そう言って彼は私の唇に甘くて深いキスを落とした


「んっ………」


思わず漏れそうになった声を、つい癖で堪えると、彼は「我慢しないで……」と小さく言って私の耳にキスを落とした

その瞬間に漏れる私の甘い声


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