雪と涙とアナタと~CASE2~
その度に何度胸が締め付けられるような想いをしただろうか?
苦しくてしょうがない
でも、それでも
一哉を好きな私は、律儀に彼の相談にのってしまっていた
そうやって過ごし、私たちが高校生になった頃
彼は有名な進学校である学校へ、私は近くの公立高校へと通う事になり、接点と言えば本当に女の子の相談のみとなってしまっていた
そうやって質問を受ける度に、私は心がまた壊れていくような気がした
ある日、いつものように彼がベランダを越えて、嬉しそうに私に言葉を発した
「美月のおかげで、前から言ってた子に、今日OKもらったんだ!!」
それはとても無邪気な顔で、とても幸せそうな笑顔で
だから私は強張りながらも「よ、よかったね」としか言いようがなかった
「今度何かお礼に奢るな♪」
彼はそう言うと、再びベランダを通り抜けて自分の部屋へと帰って行った
苦しくてしょうがない
でも、それでも
一哉を好きな私は、律儀に彼の相談にのってしまっていた
そうやって過ごし、私たちが高校生になった頃
彼は有名な進学校である学校へ、私は近くの公立高校へと通う事になり、接点と言えば本当に女の子の相談のみとなってしまっていた
そうやって質問を受ける度に、私は心がまた壊れていくような気がした
ある日、いつものように彼がベランダを越えて、嬉しそうに私に言葉を発した
「美月のおかげで、前から言ってた子に、今日OKもらったんだ!!」
それはとても無邪気な顔で、とても幸せそうな笑顔で
だから私は強張りながらも「よ、よかったね」としか言いようがなかった
「今度何かお礼に奢るな♪」
彼はそう言うと、再びベランダを通り抜けて自分の部屋へと帰って行った